部屋探しが上手な方へ

部屋探しの壮大な謎かけが見つかった。果たしてこれは何なのだろうか。あまりに情報が少なすぎて、まったく理解できない。あるのは3年後に、また部屋探しをしてほしいという言葉だけ。

怖くなり急いでたっくんを呼んだ「ちょっと来て〜」。この紙を見せるとすぐに中を開けた。「あなたはおそらくここの住人になったのですね。ここは本当に住みやすいです。部屋探しが上手いですね。私は訳あって、3年間この土地を離れなくてはならなくなりました。それでお願いがあります。2012年の5月からまたここで生活したいので、その時が来たら出て行って下さい。この事は絶対誰にも言わないで。その通りにしてくれると必ずお礼をします。元住人より」

部屋探し後の奇妙な体験が始まる

とても奇妙な内容だ。不動産に話そうと思う。するとたっくんは「おもしろい事になりそうだから、あと3年待ってみない?何がおこるんだろ〜?」冒険好きな彼は乗り気になり、その時が来たらまた考えればいいさと言った。部屋探しのタイミングが合わなければ、前に暮らしてた所には住めないし、この人は上手い事を考えたものだ。こんな話って今まで聞いたことがない。どんな人なのかいろいろ考えてみる。何かの事件に巻き込まれなければいいが・・・。

部屋探しが大成功だったのを実感する

時は過ぎ、手紙通りここは本当に暮らしやすかった。春夏秋冬いつでも自然の眺めに味があり、美しくて見入ってしまう。私達の楽しみといえば、夕方に窓を開け椅子に座ってしんみりとお酒を飲む事だった。風が心地よく、景色を見渡せば吸い込まれそうで、その時は会話なんて要らない。このアパートにこれだけ満足し、あの時の部屋探しからは想像もつかない。だって住んでみないと分からない事だったのだから。元住人は今何をしているのだろう?

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