部屋探しをもう一度なんて面倒くさい

部屋探しの壮大な謎かけが見つかった。果たしてこれは何なのだろうか。あまりに情報が少なすぎて、まったく理解できない。あるのは3年後に、また部屋探しをしてほしいという言葉だけ。

ふと気がつくと2012年の正月を迎えていた。あの手紙の事を思い出し、もう一度読み返した。今年の5月か〜また1から部屋探しをして引越しや住所変更の手続きなど面倒くさい。それに出て行って下さいだなんて失礼な話だよ!元住人に何の理由があるか分からないけど、自分勝手な人だ!そう思う様になった。たっくんは何て言うかな?私の考えを話し、彼の意見を聞く。「僕も同じだな。こんなにも魅力的な物件はないよ!見なかった事にして穴に返そう」

部屋探しを密かに進めておく

それがいい!!手紙をまた穴に埋めた。忘れてしまおう・・・。雪は溶け段々春の匂いがしてきた。窓を開けるとふわふわとした風が入ってくる。この陽気にはいつも背中がむずむず反応してしまう。何て気持ちいいんだろう。私はあの内容を忘れようとしたけど、そうすれば逆にもっと気になって仕方がなかった。元住人が怒って嫌がらせをしてきたらどうしようと考えて、密かに部屋探しをしていた。何かトラブルがあったら、すぐに出て行ける様に。

部屋探しが上手なあなたへが、送られてきた

彼はやっぱり忘れているように見えた。私が言って思い出させてはいけない。明日から5月かぁ。何が起きるんだろう。その夜は心配して眠れなかった。でも朝になっても何もなかった。「たっくん、おはよう」いつも通りに朝食の準備をしていると、ガサッと玄関から音がした。「何?」行ってみると郵便受けに手紙が入っている。「部屋探しが上手なあなたへ」気持ち悪くて、その場から動けなかった。「ちょっと来て〜」と叫ぶと「大声出さなくても聞こえてる〜」と面倒くさそうに彼が来たので見せる。

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