部屋探しでは有名人みたい

部屋探しの壮大な謎かけが見つかった。果たしてこれは何なのだろうか。あまりに情報が少なすぎて、まったく理解できない。あるのは3年後に、また部屋探しをしてほしいという言葉だけ。

元住人というのは凄く変わった人で、前にもそういう事をしていたみたいなのだ。同じように白い実をつけた植物を隠し、困り果ててそれを持ってここを訪れたらしい。それはやがて未来に役立つらしい。「持っておいて損は無さそうだけど、部屋探しが上手くいかなくてまた手紙を持って来たら嫌だな」私がぼそっと言う。でもたっくんはどうしてもあの場所を手放したくない様子。「そうだ!将来の為にこれをもっと増やそうよ」と提案してきたのだ。

部屋探しをまた始める

何なのか分からない物を安易に増やすのに反対し、私も譲らなかった。それとどうしても引越しをしたくて、目の前でわざと部屋探しをする。遂に彼も諦めて、また次の新居を求め、不動産屋に足を運ぶ様になる。植物は勿論処理。私達はやがて結婚し、二人の子供に恵まれ家を建てる。あの時の心地よさを再現し春夏秋冬を楽しんだ。あの空間を子供達にも味わってもらいたくて。そんなある日テレビを見ると「何の病気でも治る薬が遂に発表されました」ニュースが流れてる。

部屋探し後の奇妙な体験の謎が解ける

ピースサインをしているよぼよぼのおじいさんがインタビューを受けている映像。「この白い植物から採れるエキスを開発していたんです。育つまで時間がかかり、繁殖が難しい。この植物に見覚えのある方は高く買います。部屋探しが上手なあなたなら分かるでしょう」。キャスターは苦笑いしていた。でも私達にはこれが何なのかすぐに分かる。たっくんと私は声を揃えて言った「元住人だ!!」もうあの植物は無いけど、あの時の謎が解けた事に安堵。

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